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  このコーナーでは子供たちのサッカーに関して保護者の方、学校の先生、プロのコーチからお父さんコーチまで、皆様からのお問い合わせや、質問、そしてトピックス等を交え、ジェイルーツメソッドの一部を紹介しながら掲載いたします。

第3回 子供ってすごい。

指導の現場に立っていると日々このような気持ちになります。上手とか上手くできないに関係なく、いろんな場面で感心・感激・感動させられます。

前回はトレーニング時に目にした驚きの場面でした。
今回は海外でのライセンス取得講習会に参加したときの話です。

ある時期に海外にてライセンスの講習会に出る機会がありました。
最初の海外での講習会でいろんな意味で大変でした。

内容は日本の現在のB級(旧C級)の内容に近いものでした。そこでは指導の実践が3回あったのですが、2回目の指導の実践のテストの際の出来事です。

それまで、受講者がプレーヤーの役割をこなしていましたが、2回目に現地の外国人の子供たちがプレーヤーとして参加してくれました。僕自身のテストのときも同様でした。

講習の内容云々はさておき、その指導の実践が終わったときの出来事です。

現地の小学生8歳から9歳くらいの地元チームの子供たちが自分の実践の際に協力してくれました。

その時間が終わったときでした。子供たち自身から僕に「握手」を求めてくるのです。同じ国でもない、しかも言葉の通じないとわかっている日本人に「Thank you」といいながら寄ってきてくれました。中には僕を日本人とわかってか「ありがとう」といってくれた子供もいました。

当時、Jリーグのチームで小学生を見ていたので、この子供たちの行動には正直驚きました。
外国の習慣といえばそれまでですが、こんな年代の子供たちが、言葉の違う外国人に自ら握手を求めてくるのです。

その子供たちに何とか応えてあげようと少ないボキャブラリーを駆使してお話をしてあげました。
そこでも真剣に聞いてくれます。外国人の子供たちの大人びた姿に唖然とさせられました。

その後、子供達は、やはり世界共通変わらぬ笑顔と人懐っこさを見せ、日本のこと、様々な外国の内容を興味心身に聞いてきます。やはり子供だなぁ、と思いつつも、この年代での大人との距離のとり方の見事な姿がとても印象的でした。

日本ではこの年代の子供たちに「教える」ということが多く見られるのではないかと思います。諸外国で目にした多くは「見守る」というスタンスでした。

日本の子供たちも世界を相手にどんどん羽ばたいていって欲しいと心から願うきっかけを作る出来事でした。

by Jroots

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